15.年始の声

年が明けてしばらくすると、
「声が出にくい」「かすれる」「喉が重い」
そんな違和感を感じる方がとても多くなります。

実は年始は、一年の中でも
声の調子が落ちやすい時期です。

年末年始は、
生活リズムの変化や冷え、
食事量の増加、睡眠時間の乱れなどが重なり、
自律神経がバランスを崩しやすくなります。

すると身体は無意識のうちに緊張し、
首・肩・背中・腰まわりの筋肉がこわばり、
呼吸が浅くなってしまいます。

ここで大切なのが、
声は喉だけで作られているわけではない
ということ。

息を吸ったり吐いたりする中心には横隔膜があり、
それは骨盤や腰、背中とも深くつながっています。

身体が冷えて硬くなると、
横隔膜の動きが制限され、
息の流れが滞り、
結果として声も出にくくなってしまうのです。
年始に無理に
「声を出さなきゃ」「発声しなきゃ」と頑張るほど、
喉だけが頑張ってしまい、
かえって疲れやすくなることも少なくありません。

だからこそこの時期は、
声を出す前に
身体を温め、呼吸を整えることが何より大切です。

朝や外出前に、
首や肩をゆっくり回したり、
腰まわりをやさしくゆるめながら、
息を長く吐いてみてください。

それだけで、
身体の内側にスペースが生まれ、
声は自然と戻ってきます。

声は、頑張って作るものではなく、
整えた先に現れるもの。

今年も、
声と身体を味方につけながら、
無理のない一年を
過ごしていきましょう。

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