13.季節の変わり目と腰痛、そして声

夏から秋へと移り変わる時期、腰痛やぎっくり腰に悩む方が増えるのをご存じでしょうか。先日のヨガモニオンラインレッスンでも、10人中4人が腰の不調を訴えていました。実はこの背景には、気温や湿度の急激な変化によって自律神経が乱れ、筋肉や関節が硬くなりやすいことが関係しています。特に朝晩の冷え込みは腰まわりの血流を滞らせ、普段は大丈夫な動作でも「ギクッ」と痛みが出やすくなるのです。

ここで注目したいのが「声」と「腰」の関係です。ヨガモニヴォイスメソッドでは、呼吸と姿勢を整えることを何より大切にしています。息を深く吸おうとすると、自然に横隔膜が下がり、骨盤や腰まわりの筋肉も連動して働きます。ところが腰がこわばっていると、この動きが制限され、呼吸が浅くなり、声の響きも弱くなってしまいます。つまり、腰の不調はそのまま「声の不調」に直結してしまうのです。

ではどうすればよいのでしょうか。まずは季節の変わり目にこそ「腰を温め、柔らかくする習慣」を持つこと。ヨガモニヴォイスメソッドでは、仰向けで膝を抱えるシンプルなポーズや、座ったり横になったりしたまま骨盤をストレッチする動きをたくさん取り入れています。これだけで腰まわりの血流が改善し、呼吸が深まりやすくなります。さらに呼気を長く流す練習をすると、横隔膜がしなやかに働き、声が自然に通るようになるのです。

声は喉だけで作られるものではなく、全身の状態を映す鏡です。季節の変わり目に腰を守ることは、同時に「声を守ること」にもつながります。今年の秋は、ぜひ腰と声のつながりを意識してみてください。

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